1月23日大阪の寺院墓地を墓マイラー「カジポン・マルコ・残月」さんと歩いてきました。
井原西鶴。近松門左衛門。梶井基次郎といった文学の人
赤穂浪士や真田幸村終焉の地であったり
様々な人のお墓をめぐりました。
私の石屋の立場で行くと、まず他所のお墓に興味があってもなかなか入っていきません。それは個人的興味で人様のお墓を眺めるといった部分があるからかもしれません
「墓マイラー」はそういったことを感じないのか?という疑問がありました。物見遊山でお墓に行っているのではと思い込んでいました。
しかし今回案内してくれましたカジポンさん。100か国以上2000名を超える方のお墓をお参りする信念は「敬意」の念ということ。
文学のひとであればその作品に出てくる大切な言葉やメッセージを受け止めその言葉を残してくれた筆者に「ありがとう」を伝えに行く。
音楽家であればどの曲のどのフレーズが好きだ。残してくれてありがとうと。
偉人とは言えまったく他人のお墓
なのに「お墓参り」の本質をついている。
向き合って声を掛けに行く場所がお墓
時空を超えて、遠き昔に生きた人にありがとうを伝えに行く場所がお墓なのだ。
案内いただいていた時に「墓じまい」にも触れていただいた。
ずばり「感謝を伝えに行く場所がなくなってしまう」
墓じまいは家族だけでなく、友人や知人からも向き合う場所を失ってしまうのではないか?と投げかけられました。
そう考えると、これからはますますお墓も個人ベースで建てられたら良いかなと感じました。
曽根崎心中という近松作品に出てくる主人公「お初」のお墓も行きました。
とても小さなお墓
私、気が付かず通り過ぎてしまいました。
で、よく見ると最近新しく建て直されたものでした。
一瞬???と思いましたが、そこに向き合いお参りする人のために新しくなった部分もある、墓マイラーにとっては、新しい古いではなく、そこに向き合いお礼を言いに行く場所が必要という事を重ねて教わりました。
思い込みで少し偏った見方をしていたかもしれません。
世の中には尊敬する方のお墓だけに小さな範囲で墓参りをする方も多くいるようです。石材店としてそういった愛されるお墓を少しでも長くあっていただけるようお手伝いもできればなと感じております。
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