さて、巷では「墓じまい」という言葉と共に暗躍していることばがあります。
それは「離檀料」(りだんりょう)
それぞれの宗派の上の方に問い合わせるとそういった仕組みはないといわれます。
また法律の世界にもその言葉はないそうです。
そもそも「離檀料」ってなに?
檀家をやめる際に、いままでの感謝を込めてお支払いするお布施を含め総称して離檀料って呼んでいるみたいです。
お布施は檀家さんが自主的に金額を決めてお支払いする費用。
お墓を更地にするのもお寺さんにお任せするのであればその費用を付加してお願いすることも。
では「離檀料」を請求されたという場合は?
そもそもなのですが、「離檀料を頂かないと、改葬許可申請書の埋蔵証明欄にサインはできない!」といわれて、離檀料を請求する。
これは基本的にアウトです。
埋蔵証明欄の記入を拒む権利は基本的にありません。
なのでそのやり取りは問題があります。
基本的に行政の書類ですのであってはならない事になります。
ちなみに墓地を契約する際の契約書に、離檀する場合の取り決めがあれば、同意して求めているので支払いの義務は発生する場合はあります。
なぜ、離檀料ということでリスクを冒してまで寺院は請求する場合があるのでしょうか?
それは理由はいろいろあると思います。時に檀家数も少なく、しかも絶えていき今後の寺院運営が心配な場合もあるでしょうし、ただ、寺院サイドとしては出ていってほしくないからつなぎとめるために高額を言ってみたというケースもゼロではないようです。
でもそれは皆さんが檀家をやめるのと同じように、お寺の都合だったりもします。
一度こじれてしまうと人間関係の修復も難しくなります。
お互いの情報がないからこそ、無理も言えたりします。
何より、今でなければならないのか?もう少し時間をかけて墓じまいを進められないかを考えて、
離檀料っていう言葉でお互いに壁を作らないでいてほしいと願うばかりです。
実際に離檀料の請求をするようなところはごくごく僅か。それでも実態があれば1は100にもなるのです。
言葉として簡単に使ってしまいがちですが、こんな造語はない方が皆が幸せになれる気がします。